あとの20点は私めの英語力の弱さで有ると反省を致しております。
疲労困憊したとみえて、最後には熱が出てしまう始末。
食事も折角の伊太利亜なのに、ケータリングのパニーノばかり…。
初めて温かい野菜の味噌汁やお魚が食べたく、日本食を恋しく思いまひた。
帰り道何処をどうして帰ったのか記憶にないぐらいに負けてしまいました。
中央駅に着いたトラムの中で、気を失っており起こされてやっとの事で外に出、取りあえず飲み物を確保しようとバールに入り水分補給をし、赤丸紫煙を吸引して幾分気分が良くなり出した頃は紫色の紅時。
矢張理、ピッサ&パスタを食さず伊太利亜を後にすることは出来ません!!
だだっ広い工場の中にレストラン空間を演出し、テーブルやカウンターもアイアンで施し天窓からは、アイビーや葡萄の葉っぱが透けて見えとてもセンスの良さを感じます。
さてさて念願のスパゲティとピッアを頼み、懲りもせず白ワインをデキャンタしてもらいいただく。伊太利亜ではワインの外れが全く無く、何処も此処も美味い!
逆に巴里での方が外れまくっている。
そしてパスタは良い塩梅のアルデンテさと魚介と牛肉の組み合わせで美味。ピザも然り。 好みで言えば薄い生地が好きだけど、このモッチモッチの布団の様な生地も飽きもなく完食で御座いました。
此処のテーブルシートは、此の食堂のコンセプト画が描かれており格好良かったので拝借し、我がカフェの壁に飾っておりまする。
寝台車の時間が近づき、微かに紫がかった夜空を眺めながらトラムで中央駅へと戻りチェックインして、寝台車に向かう。
矢張り、駅は良いものですね。
東京駅、新宿駅、ミラノの中央駅、巴里の北駅、リオン駅、倫敦のキングスクロス…
沢山の物語が行き交いしております。
赤丸紫煙を吸いながら、人々の別れなどを眺めニーノロータを口ずさみ、伊太利亜に別れを告げ寝台車に乗り込んだ。
寝台車の三等故、眠るだけのつくり。
僕の横はスイス人、上にはアメリカ人、そしてフランス人、イギリス人と何処から来たのかさっぱり分からなくなったバックパッカー。
荷物を寝台に下ろし、食堂車へ行く。
疲れきっている体と肝臓を無視して、心の為に赤ワインを頼みゆっくり、すごくゆっくり味わいながらワインを飲む。
都市からだんだん、郊外の街並みへ景色が変わり、田園風景へと変わる。
大分酔っ払って来た頃、突然バックパッカーの四人組が入ってくる。
ヒッピーすれすれの出で立ちに、場違いな空気が広がる。
バーテンダーがすかさず、パスポートとチケットを見せろと当たりを付ける。
矢張り、チケットなしで乗り込み食堂車でやり過ごそうとする腹だった。
全く日本では見なくなった後景。
伊太利亜面白かったなぁ…と思う。
名物のスリにも未遂で有ったが洗礼を受け、旅先でのジョギングの楽しみに目覚め、カプチーノの優しさとパニーノばかりの物足りなさを最後の食堂でお口直し出来たし。
…泊まり木に酔いつぶれてスイスを越えましたとさ。
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